2024年3月29日(金)、待ちに待った『プロ野球開幕』を迎えます！　セ・リーグとパ・リーグ12球団の2024シーズン開幕投手一覧・紹介・対戦カードなど最新情報をお届けします。

　阪神の開幕投手は青柳晃洋(あおやぎ・こうよう)。21、22年と2年連続最多勝の投手も昨年は8勝に終わった。オフには「自分のいいときのボールが投げられるように、それを春まで追い求めたい」とフォーム修正、トレーニングに余念がない。今年の開幕戦は巨人との伝統の一戦。この一戦で好投し、エースとしての信頼を再び掴み取る。

　広島の開幕投手は九里亜蓮(くり・あれん)。プロ11年目で勝ち取った念願の大役。オフにはトレバー・バウアーから教えを請うて研究してきた新球「スプリットチェンジ」の習得に取り組むなど常に変化を恐れず進化してきた結果だ。昨年まで5年連続で担った大瀬良大地は昨秋に右肘手術。同期の想いも胸に初の開幕マウンドに上がる。

　DeNAの開幕投手は東克樹(あずま・かつき)。18年の新人王がトミージョン手術という壁を乗り越え、昨年は16勝で最多勝獲得と完全復活を果たした。メジャー挑戦で移籍した今永の“絶対的エース”の座を継承するため、開幕戦から結果で示し、確たる柱へと上り詰める。

　巨人の開幕投手は戸郷翔征(とごう・しょうせい)。2年連続2ケタ勝利をマークしている巨人の新エース。伝統の一戦で幕を開ける2024年シーズン。開幕カードの“前哨戦”となった阪神とのオープン戦では1回1安打無失点。常勝軍団・巨人の復活に向け、開幕戦から23歳の若頭が新監督へ初白星を贈る。

　ヤクルトの開幕投手はサイスニード。昨季は中日戦2完封と相性の良さが光る。序盤からリードを許せば、中日強力投手陣にペースを握られてしまうため、なんとしても先発がゲームメークし打線の援護を待ちたいところだ。

　中日 の開幕投手は柳裕也(やなぎ・ゆうや)。昨年は4勝11敗と大きく負け越したものの、防御率2.44で7回以上を投げ、かつ自責点2以内で抑えたハイクオリティースタートが24試合で9度と安定感は抜群だ。8年目にして掴んだ大役。進化を果たす右腕が人一倍の思いを胸にシーズンへ進む。

　オリックスの開幕投手は宮城大弥(みやぎ・ひろや)。「今年は『開幕投手』を任せてもらえるようにアピールしていく、と思ってキャンプを過ごしてきた」と語る左腕は、プロ5年目にして初の大役を担うこととなった。ソフトバンクとは昨季5試合に登板し、2勝1敗、防御率1.80。さらに厚みを増した相手打線にどのように立ち向かっていくかも注目だ。

　ロッテの開幕投手は小島和哉(おじま・かずや)。昨季はチームでは唯一となる規定投球回に到達し、チームトップタイ10勝を挙げた頼れるエースだ。2年連続での大役だが、昨年の開幕戦は6回途中4安打3失点で敗戦投手となっておりリベンジに燃えている。チームの19年ぶりのリーグ制覇のためにもチームに良い流れを呼び込む投球をみせたい。

　ソフトバンクの開幕投手は有原航平(ありはら・こうへい)。メジャーから復帰した昨季は開幕先発ローテーション入りを逃したものの、チーム最多の10勝をマーク。エース級の活躍をみせた右腕に小久保裕紀新監督は2枚の便せんにつづった手紙で開幕投手指名を伝達。指揮官から受け取った思いとともに自身初の開幕白星を掴む。

　楽天の開幕投手は早川隆久(はやかわ・たかひさ)。昨季は17試合に登板し6勝7敗、防御率3.44。新人だった2021年には9勝を挙げた左腕が、自身初の大役を任された。キャンプ中には新たなフォークの握りにも挑戦するなど、研さんを続けてきた。初の大役を見事に務め、指揮官の期待に応える。

　西武の開幕投手は今井達也(いまい・たつや)。昨季は自身初の10勝を挙げ、防御率も自己ベストの2.30と飛躍を遂げた。ポテンシャルの高さから、今季はさらにエース級の躍動が期待されている。開幕戦の相手は楽天。昨季、今井の楽天戦成績は7戦6勝、防御率0.87と無双状態だった。初の大役を任された右腕は、チームに勝利をもたらすことができるか。

　日本ハムの開幕投手は伊藤大海(いとう・ひろみ)。昨年11月に12球団最速で今季の開幕投手を務めることが決まっており、しっかりと開幕から逆算した調整を春季キャンプで行った。金曜日に出力の高い投球を続けるため、キャンプ中も中6日仕様の調整を貫いた。「1年間を象徴する試合にしたい。今年の大海はちょっと違うなとチーム全体に見せることができたら」。心の準備も万全で初の大役へ向かう。