過去の名勝負を彩ってきたのが、各校自慢のブラスバンドによって奏でられる応援歌たち。野球のルールに詳しくないけど楽しめるの? 高校生の試合を観て面白いの? など気になっている人もいるのではないでしょうか。
今回はそんな方でも楽しめる、高校野球ファンは100倍楽しめるように甲子園の魅力である応援歌について紹介していきます!
多くの高校が使用している定番の名曲から最新曲や意外なあの曲まで!? 週刊ベースボールONLINE運用担当が独自に選んだオススメ15曲をご紹介します。ぜひこの曲たちと甲子園を楽しみましょう!
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X JAPANの名曲が元になった応援歌。「紅」の発売以降30年以上も甲子園で演奏され続けてきた定番中の定番曲です。
使用理由については諸説ありますが、夏の甲子園の「深紅の優勝旗」になぞらえたのではといわれています。
野球漫画不朽の名作「タッチ」、アニメ版の主題歌。昭和、平成、令和と3元号に渡って愛される名曲。
疾走感のある曲調でスタンド全体の高揚感を煽り、自然と口ずさんでしまう方も多いのでは?
ピンクレディー『サウスポー』をアレンジした曲。野球をテーマにした曲であるため多くの高校で採用され、メロディーや歌詞がその高校独自のものになっていることも。
その中でも広陵高校のサウスポーは独自の歌詞もあり有名。2017年に広島・中村奨成選手の活躍で準優勝した際には何度も演奏されたのが印象的でした。
威圧感No.1の曲。歌詞は「オーオーオオオ」とシンプルながら、特徴的な重低音が非常にカッコいい。
腕やメガホンを回す振り付けのある高校が多く、チャンスの場面で流れると球場全体に一体感が生まれるのもこの曲の特徴です。
アメリカや南米でヒットしたラテン音楽をアレンジしたもので、もともとは吹奏楽の定番曲。音階の上下動が激しい曲調でハイテンポな曲となっています。
ちなみに曲名の“エル・クンバンチェロ”は「飲んでお祭り騒ぎをする人」といった意味。その意味の通り、スタンドではチアリーダーや部員たちが激しいダンスをする学校が多く、曲だけでなくスタンドの盛り上がりも球場を華やかに彩ってくれる点も見逃せない。
山本リンダの『狙いうち』をアレンジした一曲。非常にテンポの良い曲で多くの野球ファンに親しまれています。
高校野球だけでなく、中日のチャンステーマとしても非常に人気が高く、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ロッテの「チャンステーマ3」としても人気の高い曲。テンポのよい曲調とトランペットの高音が印象的で、体が自然と動いてしまうような疾走感があります。ジャンプや手拍子など様々なアクションがあり、聴いているだけで参加したくなるような魅力もあります。
元ロッテ・西岡剛選手の「スピードスター」などロッテの応援歌を採用している高校も多く、新たな甲子園の定番となっています。
ラテン系のリズミカルな曲で「アゲアゲホイホイ」の名前で知られるように盛り上がること間違いなしの一曲!
元祖は報徳学園高校。2023センバツ準決勝では大阪桐蔭相手に0対5と劣勢の中、この曲とともに得点を重ね、8回裏にはソフトバンク・前田悠伍を攻略し逆転。どんな劣勢でもノリノリのダンスと手拍子で球児を勇気づけます。
甲子園の魔曲といえばジョックロック。智辯和歌山・智辯学園の大逆転劇の数々はこの曲が引き寄せたのかと思わせるほど曲の開始とともに試合の流れが傾きます。
印象的だったのは2018センバツ準決勝、智辯和歌山対東海大相模。6対10の8回表にこの曲が流れだすと、2死から広島・林晃汰選手と楽天・黒川史陽選手の2点タイムリーで同点。そして延長10回に2点を勝ち越し、12対10での大逆転勝利。甲子園では必聴の一曲です。
「T・O・H・O 東邦!」の掛け声から始まるこの曲はまさに東邦高校を象徴する一曲。非常に威圧感のある曲で逆転を呼び込みます。
この曲が一気に有名になったのは2016夏の甲子園、東邦高対八戸学院光星高。中日・藤嶋健人選手を擁しながら、5対9と劣勢の9回裏。この曲とともに諦めない東邦ナインは5点を奪い逆転サヨナラ勝ち。球場全体がこの曲で一体になっていたのが印象的でした。
吹奏楽の名門でもある習志野高校の演奏は「美爆音」とも称され、野球ファンの間でも有名。レッツゴー習志野はその代名詞の一つで、自慢の美爆音によって甲子園の空気を一変させ球児達の背中を押します。
この曲はプロ野球にも逆輸入され、習志野高出身の元ロッテ・福浦和也選手の引退試合でも使用されたことがあります。
スマートフォンアプリ『実況パワフルプロ野球』のBGMをアレンジした一曲。
有名になったのは2018年。中日・根尾昂やロッテ・藤原恭大を擁した大阪桐蔭「最強世代」の甲子園春夏連覇を彩ったのがこの曲でした。その圧倒的な強さに反して高校野球らしい爽やかな曲調に仕上がっているのも印象的。「You are スラッガー」と共に大阪桐蔭を象徴する曲です。