第96回選抜高等学校野球大会が2024年3月18日(月)の開幕から3月30日(土)の決勝まで、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催されます。春の甲子園「センバツ」の注目選手や見どころ、出場校、試合日程・結果など最新情報をお届けします。
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平嶋桂知(ひらしま・かいち)は、常時140キロ台後半の真っすぐで打者を圧倒する速球派右腕。カットボールもキレ味が鋭い。制球力にやや不安を残すが、課題克服に向けて下半身強化に努めている。4強入りした2年春センバツではベンチ入りも登板なし。聖地でインパクトを残し、その評価を絶対的なものとしたい。
高尾響(たかお・ひびき)は、1年春から名門の背番号1を背負う。これまで2度の聖地を踏むなど、大舞台での実績も十分だ。平均140キロ台前半の直球にスライダー、スプリットといった変化球を低めに投げ切れる制球力の良さは完成度が高い。チームを率いる中井哲之監督からは「高校時代の能力ならOBの野村祐輔(現広島)よりも上」との高評価だ。
モイセエフ・ニキータは、ロシア人の両親をもつ左のスラッガー。高校入学後に肉体改造に取り組み、打力が向上した。パワーだけでなく対応力も高く、23年秋の東海大会では打率.625をマーク。同大会決勝では外野4人シフトも敷かれた。打力だけでなく肩の強さや足の速さも頭一つ抜けた存在で、その姿は柳田悠岐(ソフトバンク)を彷彿とさせる。
小川哲平(おがわ・てっぺい)は、どっしりした体格から力強い直球を投げ込む「江川卓2世」。制球力や変化球も安定しており、完成度が高い。中学時代から軟式球で144キロを計測し注目を集めた。高校進学後はケガに苦しんでいたが、23年秋の神宮大会2回戦(対北海高)では9回3安打8奪三振無失点の力投。一冬を越えてさらなる成長が期待される。