北は北海道から南は沖縄まで、過酷な予選を突破したチームに、前年優勝で推薦出場のトヨタ自動車を加えた32チームが集結。連覇を王座奪還を、悲願の初優勝を狙うチームを一挙紹介。
連覇に挑む前回王者。投手陣は絶対的エース・嘉陽宗一郎(亜大)に加えて、2年目左腕・増居翔太(慶大)ら若手投手が台頭。野手も北村祥治(亜大)を中心に若手、中堅、ベテランとそれぞれ能力が高い。
代表地区 | 北海道 |
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都市名 | 札幌市 |
創部 | 2018年 |
出場回数 | 4年連続4回目 |
主なOB | ーーー |
二次予選は3試合で3失点。3年目の右腕・村上大芽(立命大)が力を伸ばしたことで、投手陣は顔ぶれが豊富に。守りからリズムをつくっていく。北海道勢通算100勝がかかる。まずは初戦に全力を注ぐ。
2年連続の第1代表、チーム初の4年連続出場。二次予選は24得点、チーム打率.327と打線が活発だった。丸山大(亜大)、大西蓮(履正社高)ら中軸を中心に投手陣を援護する。節目の30回出場で初優勝を狙う。
7年ぶりに復帰した伊藤大造監督(近大)の下、打線は二次予選で5戦44得点。佐藤晃一(中央学院大)は2本塁打10打点と大暴れした。150キロ超の直球が武器のエース右腕・秋田稜吾(中部学院大)の復調がカギ。
代表地区 | 北信越 |
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都市名 | 高岡市 |
創部 | 1988年 |
出場回数 | 3年ぶり7回目 |
主なOB | 大谷輝龍 |
二次予選はいずれも初回に得点と速攻が光った。三番を担う木村俊輔(常磐大)はチームトップの7打点を挙げた。ベテラン右腕・西納敦史(富山大)がエース。チーム初勝利、北信越勢9大会ぶりの白星なるか。
代表地区 | 北関東第1代表 |
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都市名 | 小山市・栃木市 |
創部 | 2018年 |
出場回数 | 3年ぶり2回目 |
主なOB | ーーー |
第1代表での出場は初。5年目の金城乃亜(専大)、150キロ超の直球が魅力の2年目右腕・河北将太(東洋大)の2枚が投手陣の柱だ。打線は楽天でプレーした内田靖人(常総学院高)が四番に座る。
第2代表決定戦の茨城日産戦ではタイブレークの末にサヨナラ勝利。連続出場は9年ぶりだ。左腕・八野田龍司(流通経済大)、前回大会で完封勝利を挙げた右腕・阿部博光(東洋大)など投手陣は豊富。
守りからリズムをつくる試合巧者。二次予選は左腕・相馬和磨(国際武道大)、右腕・前田敬太(専大)を軸に戦い抜いた。打線もチーム打率4割を記録と相手を圧倒し2年連続の第1代表。60年ぶりの頂点を狙う。
3年ぶりの本大会勝利を目指す。投手陣は二次予選で14回を投げ防御率0.00と安定感が光った左腕・森本昂佑(近大)を中心に複数枚で勝負する。チームを率いるのはロッテほかで活躍した渡辺俊介監督。
攻撃的な野球が持ち味の2019年の優勝チーム。当時の優勝メンバーでもある8年目の中澤彰大(早大)は二次予選で7安打、打率.500。同打率.400を記録した2年目の小松勇輝(東海大)らが打線をけん引。
代表決定リーグ戦では東芝、ENEOSに連勝し第1代表の座に。山中稜真(青学大)、小柳卓也(日体大)、武田健吾(自由ヶ丘高)のクリーンアップを軸とした強力打線を引っ提げて初の黒獅子旗をつかみにいく。
2大会ぶりの優勝を狙う。打線は度会隆輝(現DeNA)らが抜けたが、四番・丸山壮史(早大)を中心に束になり得点を積み重ねる。投手陣はベテラン右腕・柏原史陽(同大)、左腕・加藤三範(筑波大)ら豊富。
二次予選はチーム打率.360、同防御率2.00。投打に安定した戦いで第1代表の座を勝ち取った。4月のJABA静岡大会でも優勝。野口泰司(名城大)は四番・捕手として攻守に活躍が期待されるドラフト候補。
代表地区 | 東京第2代表 |
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都市名 | 東京都 |
創部 | 1958年 |
出場回数 | 2年連続8回目 |
主なOB | 吉田大成 |
豊富な投手陣で勝利を目指す。二次予選では154キロ右腕・中崎響介(立大)が4試合に登板し7回を無失点。継投が勝利のカギを握る。巨人、楽天でプレーした和田恋(高知高)が四番に座り打線をけん引する。
右腕・臼井浩(中央学院大)、左腕・高橋佑樹(慶大)の二枚看板が軸。打線は二次予選チームトップ5打点を記録した北本一樹(明大)ら勝負強い打者がそろう。2大会ぶりの勝利、3大会ぶりの頂点を目指す。
前回大会は4強。東京代表最後の1枠を勝ち取り15年連続出場。打線は93回大会若獅子賞の山内慧(専大)、四番に座る新人の髙橋隆慶(中大)ほかパンチ力ある打者がそろう。継投策で主導権を渡さない。
昨年は惜しくも準優勝。34年ぶりの頂点を狙う。打線は主将の網谷圭将(千葉英和高)を中心に切れ目がなく、投手陣もエース左腕・佐藤廉(共栄大)を筆頭に枚数はそろう。戦力は投打に充実している。
前回大会は8強進出。2001年の準優勝を上回る初優勝を目指す。安定感抜群のエース左腕・秋山翔(武蔵大)と、150キロ超の直球が武器の3年目右腕・笠井建吾(慶大)を中心に守りで主導権を握っていく。
昨夏は4強進出。立役者・高島泰都(現オリックス)が抜けた穴を埋めたベテラン右腕・近藤均(関西大)が投手の柱。平野陽大(東北福祉大)、吉岡郁哉(法大)ら中軸が投手陣を援護し頂点を狙う。
二次予選では投手の柱である辻本宙夢(駒大)が不調の中、2年目左腕・大石晨慈(近大)が先発として力を発揮した。打線は東大出身、9年目のリードオフマン飯田裕大からチャンスをつくり得点を積み重ねる。
大黒柱は高卒4年目の左腕・吉田聖弥(伊万里農林高)。二次予選は4試合27回を投げ、防御率0.00。伸びのある直球を武器に32三振を奪った。同予選15犠打の数字が示すように小技で着実に点を取りに行く。
昨夏は8強進出。第4、5代表決定戦を落としたが、最後の1枠にすべりこんだ。投手陣は安定。予選はケガで不出場の福本綺羅(明石商高)、不振の門叶直己(上武大)の若獅子賞コンビの復調が待たれる。
史上最多出場を誇る名門。二次予選はチーム打率.348、同防御率0.78と堂々たる成績で第1代表の座をつかんだ。6年目のエース右腕・山本隆広(関大)を中心に守りからリズムをつくり、9年ぶりの優勝を目指す。
今季より加入した元巨人の桜井俊貴(立命大)が主戦投手として躍動。4年連続の代表切符をつかんだ。小技、足を絡めた攻撃で少ない好機を生かし、投手力を中心とした守りの野球で勝利をつかみにいく。
二次予選は初戦で落とすも、第3代表決定トーナメントを3連勝で代表切符。エースは3年目の右腕・竹田祐(明大)。昨夏初戦敗退のリベンジを誓う。阪神から加入の北條史也(光星学院高)のバットに注目。
二次予選は4年目の右腕・藤野幹大(日本文理大)、2年目左腕・杉本壮志(大体大)が安定。打線は小技を絡めて攻める。今年、チーム名を「日本製鉄広畑」から改名。目指すは82回大会(2011年)以来の1勝。
2年目左腕・伊原陵人(大商大)、13年目右腕・濱崎浩大(東日本国際大)の二枚看板で戦う。打線は二次予選で2本塁打を放った11年目の中村篤人(亜大)がけん引。まずは3年ぶりの初戦勝利をつかみたい。
強みは打線。二次予選はチーム打率.327で機能し、8年ぶりに第1代表の座を勝ち取った。大倉卓也(関学大)、9年目の田村強(大体大)らが打線の軸となる。投手陣は複数投手で戦い抜く。
第2代表決定戦をサヨナラ勝利し、代表の座をつかんだ。長打力が光る2年目の土井克也(神奈川大)がリードオフマンを担う。予選は苦しんだ下手投げのエース右腕・津山裕希(中部学院大)の復調を待つ。
代表地区 | 四国 |
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都市名 | 高知市 |
創部 | 1929年 |
出場回数 | 2年ぶり22回目 |
主なOB | 弘田澄男 |
1つの代表枠をかけた二次予選は2試合でチーム打率.370。課題の打撃が勝負強さを発揮した。投手陣は2年目右腕の田井惣士(創価大)、佐田涼介(拓殖大)、コーチ兼任の菊池大樹(龍谷大)が腕を振る。
第1代表での出場は初。二次予選は155キロ右腕・木下里都(福岡大)が3試合に投げ23回2失点のフル回転と快投を見せた。打線も3試合すべてで2ケタ安打と機能。本大会でも投打をかみ合わせて躍進なるか。
今大会出場チームでは最長ブランクとなる10年ぶりの出場。地元・沖縄開催の二次予選で代表切符を勝ち取った。主将で四番の田場亮平(前原高)を中心に戦い、沖縄県勢の悲願である大会初勝利を目指す。