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【広島2025戦力分析】“振る力”磨き確かな成果も/開幕前の12球団戦力分析

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打撃の調子を上げる末包。秋と春に振り込んだ成果は表れつつある
打撃の調子を上げる末包。秋と春に振り込んだ成果は表れつつある

来たる3月28日(金)は『プロ野球2025シーズン開幕』! ここでは広島東洋カープの2025シーズン予想打撃オーダー&投手スタッフ、開幕カードの見どころなど最新情報をお届けします! 今季、最後に笑うのはどの球団か。熱戦の行方を占う、各球団の現状と躍進のカギに迫る。
※情報は3月16日時点

  1. 戦力評価
  2. 2025年打のポイント
  3. 2025年予想打撃オーダー
  4. 2025年投のポイント
  5. 2025年予想投手スタッフ
  6. 開幕カード見どころ
  7. 広島東洋カープの最新情報

戦力評価

2025年打のポイント

 キャンプで“振る力"は確実に鍛えられた。打線のつながりには波があるものの、オープン戦で2試合連続本塁打の林、長打力のある新外国人・モンテロ、外野の定位置を争う末包、田村らが猛アピール。ここまで実戦4本塁打の二俣は、従来のユーティリティー性を超えて開幕スタメンに名乗りを上げる。新加入の山足達也、4年目の中村健人らも、攻守にいぶし銀の魅力を発揮する。
 また、坂倉が右手中指骨折のため長期離脱と、攻守に大きな痛手。會澤らベテラン捕手の力は不可欠だが、春季キャンプを一軍で完走した清水叶人ら若手もオープン戦で成果を見せる。1月に左手関節手術の石原貴規は3月14日に二軍戦で実戦復帰。捕手事情の行方は、今季の一つのポイントとなる。

2025年予想打撃オーダー

※△は左打ち、成績は2024年シーズン

2025年投のポイント

 投手陣は先発、中継ぎともにオープン戦でレベルの高いアピールが続く。大瀬良、床田、森下の三本柱に加え、玉村、森、新外国人のドミンゲスが安定。2年目・常廣は侍ジャパン強化試合で経験を積んだ。大卒新人も、先発候補の佐藤柳之介は立ち上がりが課題も修正力が光り、岡本駿は中継ぎで5試合6回無失点と存在感を放つ。負傷離脱中の黒原、アドゥワ誠が復帰すれば、さらに安定した投手陣を築けそうだ。

2025年予想投手スタッフ

※△は左投げ、成績は2024年シーズン

開幕カード見どころ

昨季の対阪神戦成績 12勝12敗1分け 勝率.500

初の開幕投手を務める森下。チームを引っ張る覚悟を持って臨む
初の開幕投手を務める森下。チームを引っ張る覚悟を持って臨む

 先頭に立って、チームが「変化」を掲げる今季を戦う。入団6年目で初めて開幕投手を務める森下は、阪神戦は昨季3試合で1勝1敗、防御率1.13。8月10日には完投勝利と、イメージは悪くない。今年3月14日のロッテとのオープン戦(マツダ広島)では球威、変化球の精度とも申し分なく、5回1安打無失点、7奪三振と万全の調整を見せている。打線は開幕投手・村上頌樹をはじめ、より厚みを増す相手投手陣に対応し、好機で1本出したい。

広島東洋カープの最新情報