第105回全国高等学校野球選手権大会が2023年8月6日(日)に開幕。8月23日(水)の決勝まで、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で球児たちの激闘が繰り広げられます。夏の甲子園の注目選手や見どころ、出場校、試合日程・結果など最新情報をお届けします。
歴代優勝校一覧と激闘の夏の甲子園名場面集はこちらのまとめをチェック!
今夏の地方大会は連日の猛暑が影響したのか、強豪校が早々に敗退するケースが目立った。今春のセンバツで山梨県勢初優勝を遂げた山梨学院、同準優勝の報徳学園、同4強の大阪桐蔭が敗退した。また、21年の優勝校・智弁和歌山が22年ぶりの初戦敗退と、一発勝負である夏の難しさをあらためて認識する年となった。
波乱の予選を乗り越えて見事に甲子園の切符を手にした初出場校の顔ぶれは次の通り。6校ともに春夏通じての初出場となる。
大会初日の第3試合には昨年、東北勢で初優勝を遂げた仙台育英が浦和学院と対戦する。1回戦屈指の好カードだ。他の注目カードとしては、大阪大会決勝で大阪桐蔭を撃破した履正社は第2日第2試合で鳥取商と対戦。優勝候補に挙がる智弁学園は第2日第3試合で、今春のセンバツ2回戦で智弁和歌山を下した英明と激突する。
今大会から暑さ対策として「クーリングタイム」が導入される。時間は5回裏終了時から10分間。ベンチ裏の通路にスポットクーラーや送風機などのクーリングスペースを設置し、選手は最初の8分半はグラウンドに出られない。残り90秒からはウオーミングアップ可能。あくまでも“可能”であるため、そのままベンチ裏で休んでいてもいい。10分が経過したタイミングで審判員が6回表の守備に就くチームに「さぁ、行こう」と声を掛ける。投球練習はその後に行われるため、プレー再開までにかかる実際の時間は10分よりも長くなる。
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ここでは数ある注目選手のうち、投手と野手から2名ずつを紹介する。 今大会の注目選手の一覧はこちらもぜひご覧いただきたい。
プロフィール
平野大地(ひらの・だいち)は、中学時代に取手シニアで捕手を務めていたが、専大松戸高進学後に投手へ転向。1年で身長が10センチ近く伸びたことで手に入れた、堂々たる体格が目を引く馬力のある右腕だ。2年夏の千葉大会4回戦、千葉英和高戦で最速150キロをたたき出した。投手としては発展途上でありながら、2年秋に関東大会準優勝。
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プロフィール
高橋煌稀(たかはし・こうき)は、体格に恵まれた最速147キロの右腕。22年夏の甲子園決勝では救援として8回から登板。2安打無失点で胴上げ投手となり、東北勢初優勝を果たした。動画サイトで桑田真澄(元巨人ほか)の投球フォームを参考にし、安定した制球力を身につけた。新チームでは背番号1のエースとして神宮大会4強入りに貢献。
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プロフィール
佐々木麟太郎(ささき・りんたろう)は、江釣子小1年冬から江釣子ジュニアスポーツ少年団で野球を始め、県大会出場。江釣子中ではエンゼルス・大谷翔平の父・徹さんが監督を務める金ケ崎シニアでプレー。2年時に東日本選抜大会優勝、2年秋に北東北大会優勝。花巻東高では1年春からベンチ入りし、同夏は県大会準優勝。同秋は県大会、東北大会を制し、明治神宮大会4強。2年春のセンバツは1回戦敗退。同夏は県大会4強。主将となった同秋は県大会優勝で、東北大会初戦(2回戦)敗退。昨年11月末時点で高校通算106本塁打。父は花巻東高・佐々木洋監督。
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プロフィール
真鍋慧(まなべ・けいた)は、みどり坂小1年時から瀬野ソフトボールクラブでソフトボールを始め、瀬野川東中では広島安芸シニアでプレー。広陵高では1年夏から三番を任され、1年秋から四番を務める。同秋は中国大会優勝、明治神宮大会準優勝。2年春のセンバツは2回戦敗退。同夏は県大会3回戦敗退。2年秋は県大会、中国大会優勝で、明治神宮大会準優勝。同大会終了時点で高校通算49本塁打。
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